マグネット義歯
残存歯がない総義歯は吸着させて安定させる。部分義歯は残存歯に金具をかける通常のものと、わずかに弾性がある樹脂をかけるもの 、磁石を利用するものがあります。この項では磁石を利用する義歯について簡単にご説明致します。義歯は残存歯がない総義歯は吸着させて安定させる。
この項では磁石を利用する義歯について簡単にご説明致します。
マグネット義歯のメリットは?
- バネや複雑な仕掛け等がないシンプルな構造なので取り外しがスムーズにできます。
- 小さくても強力な磁石の力により入れ歯が落ちたり、口の中でガタガタしにくい。
- 入れ歯がシンプルな構造になっているので、お手入れなどのメンテナンスが簡単にできます。
マグネット義歯のデメリットは?
- キーパー周囲のプラークコントロール(歯垢をとること)がやや難しく、虫歯になりやすい。しかし歯ブラシを丹念に行えば虫歯は予防できます。
- 前歯を磁石にした場合、歯冠によるリップサポートが無くなり、義歯を外した状態では唇が萎んだ感じになりやすい。
- 神経を取った歯にしか用いられない。
☆マグネット義歯についてお話しすると、「磁石を使って身体に大丈夫なんですか?」という質問を時々いただきます。
このことはマグネット義歯の最大の関心ごとかもしれません。
結論から申しますと、人体への影響はまったくありません。
その理由は、磁場には「変動磁場」と「静磁場」の二つが存在します。
人体に影響を及ぼすのは「変動磁場」であり、これは高圧電流や携帯電話、電子レンジなどの家電製品などから発生しています。慢性的にこの電波に接していると癌や白血病になるという報告もあります。
変動磁場とは対極にあるのが「静磁場」です。
静磁場が人体に有害な影響を与えるとの報告はありません。むしろ、血液の循環を良くしたり、骨折の治癒を促進したりなど、人体にプラスに働くことが研究で分かっております。
マグネット義歯は1992年に開発され、日本中で150万個以上販売され、75万人以上の患者様が使用していますが、実際にトラブルが起きていません。
人体にまったく問題のない入れ歯ですので、ご安心ください。(メーカーの記事より抜粋)
更に詳しいご説明やご質問がある方は下記にお問い合わせいただければと存じます。
愛知製鋼株式会社 マグフィット フリーコール: 0120-34-0632
ではマグネット義歯はどういうケースに向いているか?
- 残存歯が少ないケースや動揺がある歯に義歯の金具をかけると金具をかけた歯の動揺が増すことが予想される時に、歯にかかる負担を極力減らしながら義歯の維持に利用する時
- 金具をかけなければいけない歯が前歯もしくは前歯に近い位置で金具の存在が審美的に気になる場合
- 金具をかけなければいけない歯が比較的目立ちづらい位置であったとしても、入れ歯を装着してることを悟られる金具の存在に抵抗がある場合
- 金具を有する入れ歯を現在使用しており、安定が悪いと感じている、やはり見た目が気になる、金具の部分に食べた物が溜まり易いなどの不満がある場合
長年磁性アタッチメントの義歯を多く製作してきましたが、患者さんの満足度は高いと感じています。